中途半端な人生
スキルアップのために、いろんなことに挑戦してきた。
ネイル、Webデザイン、SNS運用、コーディング、Canva、ライティング……。
「これからの時代に必要」「手に職を」そんな言葉に背中を押されながら、気になったことは、まずやってみるタイプ。
でも、ふと振り返ると、
あれも途中、これも中途半端。
続いているのはほんの一部だけ。
「わたしは、昔からずっと中途半端なままだな。」と思っていたけれど、最近は少し、とらえ方が変わってきました。
続かない理由は、意外とシンプル
当時の私は「とにかく何かスキルを身につけなきゃ」と焦っていました。
でも、子育てしながら、日々の家事や通院の合間に勉強するのは想像以上に大変で……。
集中できる時間は限られてるし、動画講座を見ても頭に入らなかったり、実践する時間が取れなかったり。
正直、内容が楽しくないことはない。
興味はある。「好き」なことだと胸を張って言える。
でも……
だんだん、「やりたい」ではなく「やらなきゃ」になってくる。
加えて作業時間が取れない日が続くと、気持ちに焦りがでてき始める。
だんだん「楽しい」という気持ちより「しんどい」に変わってくる。
どんなに「好き」でも、今の暮らしのリズムと合っていなければ、続けるのは難しくなる。だから、人によって“続く形”はちがって当たり前なんですよね。
同じ歳の子をもつママさん同士でも、使える時間の長さやペースはそれぞれ。
家のこと、子どもの状態、自分の体調…その日の“余白”はまったく違います。
そんな中で、「やらなきゃ」と無理して続けようとすると、
少しずつ「楽しい」より「しんどい」が勝ってくる。
もしかすると、「楽しい」と感じられないことを、無理に続けようとすること自体が、
本当は不自然なことなのかもしれません。

「好きなこと」なら、気づいたら続いている
昔、とあるフリーランスセミナーで聞いた話があります。
「成功している人は、1日中、仕事のことを考えている」
「寝ても覚めても、自分の事業のことで頭がいっぱい」と。
当時は「なるほど、それくらい没頭することが必要なんだな」と思っていました。
でも今なら、「それって、“すっごく好き”なことじゃないと、しんどくない?」って思います。
私自身、デザインをいじったり、文章を書いたりするのは、誰に言われなくてもやってしまうことです。
「うまく書けないなぁ」と悩むこともありますが、書き始めると止まらなかったり、夜な夜なサイトデザインを考えていたり、文章をつづっている自分に気づいたり。
これって、たぶん「やらなきゃ」じゃなくて、「やりたい」からなんですよね。
そして、“ずっと続くこと”って、“無理なく続けられる好きなこと”なんだなと、腑に落ちた瞬間でした。
子どもにも、同じことが言える気がする
この気づきは、子育てにもつながるなと感じています。
子どもが「つまらない」「しんどい」と感じていることを、「やりなさい」「続けなさい」と言い続けても、どこかで心が折れてしまう。
それよりも、「楽しい」と思えること、「もっとやりたい」と感じることがある方が、結果として伸びることも多い。
たとえば、うちの子は、ゲーム作りには熱中するのに、机に向かって勉強となると、やり始めるのも、長い時間やることも難しい。
でも、興味があることは自分からどんどん調べるし、時間を忘れるくらい集中している。
それは、本人の「好き」とか「向いてる」のサインなのかもしれません。
「今までかけてきたお金と時間がもったいない」とか「続けることに意味がある」と思っていたけれど、「自分の気持ちに無理をさせてまで続ける必要って、本当にあるのかな?」と、親としても考えるようになりました。
苦手なことに挑戦するときも、楽しいこと、好きなことと関連づける。
子どもなら、頑張ったら1シール。それを何枚か貯めたら、ご褒美がもらえるとか。
そんなやり方をすると、子どもに限らず大人でも、頑張る力が沸き起こってくるかもしれませんよ?
無理せず、好きなことから始めていい
何かを始めるとき、「ちゃんと続けなきゃ」と思いがちだけど、
楽しくなかったら、やめたっていい。
ただ、大切なことは
「なぜ楽しくなかったのか」「何が合わなかったのか」
に目を向けてちゃんと考えること。
きっと次に進むヒントが見つかると思います。
好きなことは無理に頑張らなくても、自然と続いていくもの。
それは、きっと子育ても、働き方も、学びも、全部おなじ。
SNSなどを見ていると、「時間の節約のコツ」「家事が早くなる仕組み」など多くの情報が発信されていますが、人と同じようにするのは、難しいものです。
それよりも、「ちょっと楽しいかも」「やってて心地いいな」を、少しずつ積み重ねていけたら。
人と比べず、自分のペースで、「ちょっと好き」を重ねていく。
そんな毎日が、「自分らしく生きる」ってことなのかもしれません。
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